以前「高志智(関東信越税理士会新潟県支部連合会・新潟県税理士協同組合 会報)」で、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の改善のため減量をしていることを書きましたが、その続報です。
1年半に亘る減量生活の私なりの結論としては、「楽して痩せるというのはない」ということに尽きます。太るのには何の努力も要りませんでしたが、痩せるのは本当に大変です。やっとの思いで、そこそこのところまで来ましたが、前途多難です。
SAS治療のため、毎月、日本歯科大学に通院しているのですが、今年はそちらで人間ドックも受け ました。
歯科大学ということで必須検査項目に歯科検診が盛り込まれているユニークな人間ドックです。エコーや胃カメラなども主治医のドクターに担当してもらい、信頼感・安心感がありとても良かっ たのですが、身体測定の結果説明の時だけ、今まで一度もお会いしたことのないドクターで、それも思いっきり厳しい指導を受けることになりました。
日本歯科大の身体測定は、高性能の体組計が使われ、身長・年齢・性別を入力して機械に乗ると体のパーツごとの筋肉量などが測定されるというものです。
その結果、私の場合、BMIや腹囲測定では正常域ではあるが、体脂肪が多過ぎ、筋肉量が少な過 ぎ、ウエストとヒップの差が少なすぎ、というオー ル駄目判定で、結論としては、あと3キロの減量を指示されました。それも脂肪を5キロ減らし、筋肉を2キロ増やすという過酷な目標です。
主治医のドクターであれば、ここまでの減量の経緯もご存じなので、同じことを言われてもまだ受け入れられたかもしれませんが、初めてのドクターから全てが駄目と指摘されると、今までかなり頑張ってきていただけに、厳しいものがありました。
人間ドックの総括としては、身体測定以外に問題はなく、良い結果だったのですが、唯一の注意事項が減量であり、加えて目標値が高すぎてチャレンジ する意欲がわかないのです。
それでも、状況把握だけはするべきと思いこの検査を毎月受けることにしました。
日本歯科大では人間ドックとは関係なく、誰でも1回500円でこの体 組計の検査を受けることが出来ます。私も通院の度、受けることにしました。ドック以降4回受けていますが、この数値がピタッと止まって安定してしまっています。検査してくれる技師さんはいつも同 じ方で、2人で変化のない数字を見ながら、悪化しなかったことをまず評価しようと話しています。同 じ食事、同じ運動では現状維持に留まる、というのがこの4か月の結論です。
減量当初から様々な減量法にアプローチしてき ましたが、その中で、レコーディングダイエットと いうのは税理士に向いているなあと思っています。
日々の体重や体脂肪を記録するというものですが、いまどきは、家庭用の体組計に記録機能がついていたり、スマートフォンなどのアプリで入力した数値をグラフにしてくれたりするものがあるので、管理
はとても簡単です。
レコーディングダイエットで一番大切なのは、積み重なったデータをどう扱うかという点ですが、数値を客観的に読み取るというのは、税理士にとって馴染み深い作業なので、効果的に活用できたと思います。単なる数字を、意味のある言葉として認識できる仕事上の特性が生かされているのではないかと、思っています。
私の場合、現状から目標値に近づけるには、かなりの覚悟で抜本的に改革しなければならないこと がはっきりしました。短期決戦で思いっきり厳しく 行くか、目標設定を細かくして長期戦で行くか、決めかねている今日この頃です。